感想と愚痴と…

乃木坂46とアニメとユヴェントスと中島愛が好きです。

悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46/丸山健志

TOHOシネマズ日本橋で見てきました。
公開して一週間だけどほぼ満席でしたね。

自分は3月にSKE48のドキュメンタリーを見ている
AKB48のドキュメンタリーも3作目までは見ているのかな。
AKBのドキュメンタリー映画は毎年やっているけどSKEと乃木坂は今年が初。
なので結成から今までのドキュメンタリーになる。
ただ乃木坂はSKEと比べると活動期間が半分。
SKEはメンバーの入れ替わりもかなり進んでいる中で、過去の決断とこれからの活動をどうしていくかというのが主題で構成的には見やすい作品でした。(まぁセンター交代とかは茶番でしたが。)
ほとんど入れ替わりのない乃木坂で同じような作り方は無理なわけで。
乃木坂46グループのドキュメンタリーというよりは、乃木坂46メンバーのドキュメンタリーとなっていた。

まぁ公式サイトや予告見ればわかるけどフロントの5人がメインですね。
メンバーの割合的には、生駒4、西野2、白石1、橋本0.5、生田0.5、その他2みたいなw
作りとしてはこの5人は乃木坂加入前に何かしらネガティブなことがあったけど、華やかなアイドルとして活動しているというもの。
ただそれを今までの映像と本人たちだけのインタビューで構成するのでは弱い為、母親のインタビューをナレーションとして入れている。
母親による幼少期や乃木坂入ってからのメンバーのエピソードは確かに新鮮さはありましたね。
ただ根本的に映画全体の構成がフロントメンバーありきになっているので、これを乃木坂46のドキュメンタリーというのは違和感があった。
乃木坂の活動があって、その時にはこういうことがありました、ってのが自然かと思うんだけど。
今回の映画はどちらかというと、このメンバーにはこういうことがあったからこの部分を入れようという。
確かにこの5人が乃木坂46と知られている中心メンバーではあるけど2列目、3列目、そしてアンダーもいるわけでしょう。
そこには触れずに乃木坂の活動をまとめている…。
映画内の2ndシングル選抜発表後の生駒ちゃんが「乃木坂は選抜16人だけじゃないのに…」と話しているシーンがあるけど、こういったメンバーの気持ちを全く考えていない構成だよね。
むしろあのシーン入れるんならせめてアンダーライブの裏側にもスポットライトを当てるべきでしょう。
そもそも大人数のグループなのに同じような基本メディアに出ているメンバーだけに焦点を当てているからドラマとして弱くなるんじゃないの。
最後に申し訳ない程度に堀ちゃんのエピソードを入れていたけどあれもまぁいろいろと露骨でしたねw


エピソード的に特別面白かったというのはないのですが。
過去映像の盛り上がり的には、『ぐるぐるカーテン』披露、『16人のプリンシパル』、松村の不倫スキャンダルあたりかな。
ぐるカー披露はメンバーみんなプレッシャーからか涙目ですね。
そりゃまぁアウェーですから。
あとぐるカーのよみうりランドでの握手会の映像が少しあって懐かしかったなぁ。
自分はあの握手会行っているので。
『16人のプリンシパル』はゲネプロ後の生駒と松村の言い合い。
『16人のプリンシパル』は6thシングルの特典映像にダイジェスト版が収録されていて、そこにも生駒と松村のシーンは少しだけある。
今回の映画では、そのシーンをほぼ入れていました。
このシーンでは生駒ちゃんの方がよっぽど大人ですね。
松村さんが言い訳がましくて、正直不快なシーンでもあります。

松村の不倫スキャンダルは取り上げていますが、松村さん本人からそのことに関して原因等の明確な話はなかったのかな。
紅白落選して申し訳ないとか、松村のスキャンダルが原因で起こったことに関してコメントしていたけど。
他のメンバーもこのことについて少し話しています。
生駒ちゃん「白が灰色になった」、いくちゃん「乃木坂全体にも影響及ぶんだ」、なーちゃん「怒っていないメンバーなんていなかったんじゃないのかな」等。
生駒ちゃんは「白が灰色になった。これをまた白にするのはまっつん」と言っていましたね。
個人的には誰が何をしようが乃木坂46が白になることはないと思いますが。
今更松村さんが辞めたとしても。
あと前々から思っているんだけどメンバーには様々な役割があり、その役割を終えたら新たな役割を自分で探すか与えられるかだと思う。
その役割が無くなったと1番分かりやすいのが松村さん。
これはスキャンダル以前から個人的には思っていたんだけど。
乃木坂46の歴史で最初の大きい変化が6thでのセンター(フロント)の交代。
4th、5thでも変わらなかったものが6thで変わった。
今では考えられないほどの衝撃だった。
6thのフロントの交代で、乃木坂はセンターは変わるんだと認識した。
この変化の役割を果たしたのが白石、橋本、松村。
この3人は1stからずっと福神だったし一塊として語られることもあったけど、6thあたりから明確に差が付いていった印象です。
まいやんは元々雑誌のモデルもやっていたし地上波のレギュラーもあり頭2つくらい抜けていた。
ななみんと松村さんでは当初は松村さんの方が人気あったと思う。
これは『乃木坂って、どこ?』で活躍していたし、握手会の評判も良かったから。
ただ松村さんが『乃木どこ』で物凄く活躍していたのって放送始まってからの1年半くらいだと思う。
真夏が復帰してしばらくしてからはそこまで大活躍した印象がない。
逆にななみんは月9にレギュラーで出たり、女優として活躍することが多くなっていった時期。
いわゆる外仕事に関しては白石・橋本と松村では明確に差が出ていた。
フロント交代の役割を果たした3人だけど白石・橋本は他の役割が出来たけど松村には出来なかった。
そして結局なんとなく宙ぶらりんのまま時間だけが過ぎて白石・橋本とは差が広がり西野に抜かれて、スキャンダルに突入していったわけですが。
で生駒ちゃんの「また白にするのはまっつん」という台詞に戻るんだけど。
本当に白に戻そうとしているのかと思うわけですよ。
映画内でスキャンダル後に松村さんは「続けたいと思った」って言っているけど、現状スキャンダル前と何か変わっているんですかね。
正直何にも変わっていない気がする。
どんな役割で何をグループに還元するのか。
このままズルズル何となく在籍して終わりじゃダメでしょ。


大分長くなった…。
泣き場所はなかったけど、乃木坂に興味あれば一度くらいは見てもいいんじゃないのという作品。
ただやっぱり5人以外も出さないと。
在籍メンバーで乃木坂46なんだから。
テレビに出ている乃木坂46のメンバーを何となく知っているという人が見るには楽しめるのかな。
ただ乃木坂オタクと言われるような人にとってはどうなんですかね。
好きなメンバーが沢山映ってるからっていうので評価するのは、それは乃木坂46のドキュメンタリーじゃないでしょう。
今回のように数名のメンバーにスポットライトを当てるなら8thシングルの映像特典でもあった『乃木坂の4人』の方がポジション別のメンバーだしよっぽど出来はよい。
メンバーの掘り下げも、乃木坂46の活動の記録としても中途半端になっている。
第2弾があるようなら活動から落とし込んだ作品にしてください。



あと『悲しみの忘れ方』は良い曲ですね。
そしてパンフレットは買いましょう。


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